ソーシャルセリング実践に役立つ情報を提供します。

ソーシャルセリング実践例 【株式会社そうごう】ウラオモテのある電話帳

「ウラオモテのある電話帳」って?

――今回ご登場いただくのは、株式会社そうごうが発行されている「ウラオモテのある電話帳」です。今日は運営に関わる近藤さんと深井さんにお越しいただきました。よろしくお願いします!

 

近藤さん: よろしくお願いします。

 

深井さん: よろしくお願いします!

 

――さて、さっそくですが「ウラオモテのある電話帳」とはどんなものなんでしょう?すごくユニークな名前ですけれど。

 

近藤さん: そうですよね(笑)。3年前から発行しているもので、オモテから見ると街の情報誌、ウラから見ると目的別に探せる電話帳になっています。

 

 

――それで「ウラオモテのある電話帳」なんですね。そもそもなぜこのような電話帳を作ろうと考えられたんですか?

 

近藤さん: 私たち株式会社そうごうは、40年に渡って電話帳を発行してきた会社です。でも、今って皆さん、電話番号はネットで調べますよね。電話帳をわざわざ見たりしない。

 

――確かに。

 

近藤さん: 一方で、私たちは長年関わってきた「電話帳」というメディアにやっぱり思い入れがある。「電話番号を調べる」というニーズは下がっても、それに代わる魅力があれば読んでもらえるんじゃないかと、そういう発想で考えたものです。

 

 

――なるほど、それで街の情報を載せるようになったんですね。

 

深井さん: そうなんです。地域のお店や会社を私たちが取材して、そのこだわりや魅力を電話帳の中で伝えていく。「あれ?近所にこんなお店あったんだ♪」なんて楽しい発見が提供できたらいいなあと。

 

近藤さん: 企画モノにも力を入れていて、「ウラオモテイナー」といって、地元で活躍している方のインタビューを掲載したり、自家焙煎しているコーヒー屋さんを集めてスタンプラリーをやったり。

 

――楽しそう!

 

近藤さん: 最近だと、ガソリンスタンドと飲食店のコラボレーションというのをやりました。葉山にあるガソリンスタンドで20リットル以上給油をすると、地域の飲食店で使える割引券がもらえるんです。

 

――ガソリンスタンドと飲食店!おもしろいコラボですね。

 

深井さん: 地域の活性化に繋げていきたいので、読者の皆さんが「参加」できるような企画をやりたいんです。この冊子を持ってあちこち移動してもらう。その中で地元をより好きになってもらうというか。

 

近藤さん: 住んでいる地域のことって意外と知らないことも多いんですよね。なので情報の再発掘と言うか、「こんな会社があるんだよ」「こんな人が頑張ってるよ」というのを紹介するメディアでありたいなと。

 

――素敵ですね〜。ちなみに「ウラ」のコンテンツである「目的別に探せる電話帳」というのは?

 

深井さん: 普通の電話帳って、番号がズラーッと並んでいるだけなんですけど、それをもっと楽しくできないかなと思って。

 

それで「雨どいが壊れた」「赤ちゃんが熱を出した」というような、そのときのニーズでパッと探せるようにしようと。電話番号じゃなく、お困りごとが並んでいるわけです。

 

 

――なるほど。すごく便利ですし、読んでるだけで楽しくなりそうです。

 

近藤さん: そうなんです。

 

あと、他のフリーペーパーにはない電話帳の特徴として、「1年間家に置いてもらえる」っていうものがあるんです。だから、一度読んで終わりじゃなくて、何となく何度も見ちゃう、見るたびに発見がある、というような形にしたくて。

 

――確かに何度も読みたくなる電話帳ですもんね。現在はどこのエリアで配布されているんですか?

 

深井さん: 神奈川県の葉山エリア(1万部)と逗子エリア(2万部)の2つです。

 

近藤さん: エリアについては、様子を見ながらどんどん拡大していきたいと思っています。

 

 

ソーシャルセリングについて

――ではここからはSNS活用についてお聞きしていきたいと思います。現在はFacebookInstagramの運用ですね。

 

深井さん: そうですね。最初はFacebookだけでしたが、途中からInstagramにも投稿するようにしました。

 

 

――電話帳というリアルの媒体を扱いつつ、SNSも運用されるのはなぜなんでしょう。

 

近藤さん: もちろん冊子は冊子の良さがあるわけですが、「情報が更新されていかない」という欠点はどうしてもあるわけです。特に電話帳は年1回の発行なので、1年間同じ情報を見ることになります。

 

「地域を盛り上げていく」あるいは「掲載いただいたお店や会社をサポートしていく」という目的からすると、最新情報をどんどん発信できるSNSは必要だと思いました。

 

深井さん: タイムリーな情報っていろいろありますからね。「新メニューが出ました!」とか「この日にイベント開催します!」とか、「かき氷はじめました!」とか(笑)。

 

 

――わかりやすいです(笑)。ちなみにお二人の役割分担的には?

 

深井さん: 近藤さんが取材に行って、撮影した写真を送ってくれて。それを私が文章にしてアップするという流れですね。

 

近藤さん: 私がお邪魔するのって、お店だと開店前の時間が多いんですよね。お客様がいないから、店内を遠慮なく撮影できますし、細かく観察もできます。そこで感じたことを深井さんに伝えて、記事にしてもらっています。

 

――なるほど!ちなみに深井さんは、投稿する際に意識していることはありますか?

 

深井さん: そうですね、意識したのは「キャラクター設定」ですね。親近感を持ってもらえるように、架空のキャラクターを設定して書いていました。

 

――へえ!それはすごいですね。ちなみにどんなキャラクターなんですか?

 

深井さん: 30代くらいの女性で、好奇心旺盛。街のいろんなところに足を運んで、どんなことも楽しみながら発信している、というような。

 

たくさん投稿をする中でどんどんキャラクターが育っていくというか、私自身「この人本当に実在してるんじゃないの?」なんて思うこともあって(笑)。

 

 

近藤さん: 実は最近はちょっと分担が変わって、私が文章を書くこともあるんです。でもなかなかその雰囲気が出せず……やっぱりおじさんには無理があるのかもしれません(笑)。

 

――頑張ってください(笑)。ちなみにSNSをやっていて成果を感じることはありましたか?

 

近藤さん: 私たちは葉山や逗子での営業活動を通して実際に出会ったお店や会社の投稿をしているので、「インスタ見てるよ」とか「うちの店紹介してくれてありがとう」といったお言葉はよくいただきます。

 

また、「投稿のおかげで知らないお店を知れた」「実際に行ってみたらすごくいい店だった」というような声もあって、それはすごく嬉しいですよね。私たちの動きが新しい動線を作れたということですから。

 

――いいですね。でも、そういう活動をしている中で、「ウラオモテのある電話帳」に広告掲載したい、というお客様も出てきそうですけれど。

 

近藤さん: そうですね。なかなかキーマンに会えない地域の名店があったのですが、その方がFacebook投稿への“いいね”をしてくれたことがきっかけで商談に進んだ、ということもありました。

 

そういう意味では「SNSが営業活動をしやすくさせてくれている」という感覚はありますね。

 

 

――なるほど、ありがとうございます。では最後の質問ですが、今後はどのようにSNSを活用されていく予定でしょうか。

 

近藤さん: 地域密着型のSNS、というスタンスに変わりはありませんが、もっともっと地域活性のお手伝いをしていきたいなと思っています。

 

地域には飲食店以外にもいろんな会社があります。たとえば建設業の職人さんたちにスポットライトを当て、「働く職人さん特集」みたいなものもやってみたいですね。

 

――いいですね! 深井さんはどうですか?

 

深井さん: 実は最近、動画にチャレンジしていこうという話になっています。動画投稿を通じて、写真では伝えきれない部分まで表現できたらいいなあと。業務量的にはちょっと心配ですけれど(笑)。

 

――ありがとうございます!今後も「ウラオモテのある電話帳」要チェックですね!

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