【2025年版】プロジェクト管理ツール10選|機能・料金・導入事例を徹底比較!

2025年版 日本企業が選ぶべきプロジェクト管理ツール10選|機能・料金・導入事例で徹底比較

「また納期に遅れそう…」「誰が何をやっているのか分からない」「Excelでの管理はもう限界」

こんな悩みを抱えていませんか?

プロジェクト管理の課題は、多くのビジネスパーソンが日々直面している問題です。特に、リモートワークが定着した今、チームの進捗を可視化し、効率的にコラボレーションすることは、企業の競争力を左右する重要な要素となっています。

本記事では、日本国内で実績豊富なプロジェクト管理SaaS(Software as a Service)10種類を、機能・料金・導入事例の観点から徹底比較します。あなたの組織に最適なツールが必ず見つかるはずです。

なぜ今、プロジェクト管理ツールが必要なのか

Excel管理の限界

多くの企業で未だにExcelでプロジェクト管理を行っていますが、以下のような課題に直面しています。

  • 同時編集ができない:複数人での更新時に競合が発生
  • リアルタイム性の欠如:常に最新版がどれか分からない
  • 属人化の問題:担当者にしか理解できない独自ルールの蔓延
  • コミュニケーションの分断:進捗確認のための会議が増加

プロジェクト管理ツール導入のメリット

  1. 可視化による生産性向上
    • タスクの進捗が一目で分かる
    • ボトルネックの早期発見と解消
  2. コミュニケーションの効率化
    • タスクに紐づいたコメント機能
    • 自動通知による情報共有の迅速化
  3. 業務の標準化
    • テンプレート機能による品質の均一化
    • 自動化による定型業務の削減
       

実際に、NTTデータグローバルソリューションズでは、monday.comの導入により年間7,026時間もの工数削減を実現し、ROI(投資収益率)は14倍に達したという報告もあります。

日本企業で人気のプロジェクト管理SaaS 10選

それでは、日本市場で実績のある主要なプロジェクト管理ツールを見ていきましょう。

1. Backlog(バックログ)– 国産No.1の安心感

株式会社ヌーラボが提供する純国産ツール。有料契約企業は14,000社以上と、日本で最も利用されているプロジェクト管理ツールの一つです。

特徴

  • 親しみやすいキャラクターアイコンなど、日本人に馴染みやすいUI
  • タスク管理、ガントチャート、Wiki、Git/SVN連携まで幅広くカバー
  • ユーザー数無制限のプラン設計で、社外メンバーも気軽に招待可能
     

導入企業例:ソフトバンクロボティクス、オムロン、日本経済新聞社、JAL、freee

2. Asana(アサナ)– グローバル企業も認める実力

Facebookの共同創業者が立ち上げた、世界で10万社以上が導入するツール。2019年に日本法人を設立し、国内でも急速に普及しています。

特徴

  • 直感的で洗練されたUI/UX
  • 200以上の外部ツールとの連携
  • AIによる作業支援機能
     

導入企業例:ソニー・ミュージック、サイバーエージェント

3. monday.com(マンデードットコム)– カラフルで楽しいWork OS

イスラエル発のツールで、2022年に日本法人を設立。世界で18万社以上、日本でも500社以上が導入しています。

特徴

  • カラフルで視覚的なインターフェース
  • 豊富なビュー(ガントチャート、カンバン、タイムライン等)
  • ノーコードで業務プロセスを自動化
     

導入企業例:LIXIL、NTTデータグローバルソリューションズ、日立ソリューションズ

4. Jira(ジラ)– 開発チームのスタンダード

Atlassian社が提供する、世界で30万社以上が利用する開発管理ツール。特にIT企業の開発部門で圧倒的なシェアを誇ります。

特徴

  • アジャイル開発(スクラム・カンバン)に最適化
  • 高度なカスタマイズ性とワークフロー管理
  • Confluence等、他のAtlassian製品とのシームレスな連携
     

導入企業例:三菱電機、キオクシア(旧東芝メモリ)

5. Trello(トレロ)– シンプルイズベスト

同じくAtlassian社の製品で、世界で200万社以上が利用。カンバン方式の元祖的存在です。

特徴

  • ドラッグ&ドロップの直感的操作
  • 無料プランでも十分な機能
  • Power-Upによる機能拡張
     

導入企業例:Google、VISA、株式会社Speee

6. Wrike(ライク)– エンタープライズ向けの本格派

米Wrike社が提供し、世界140ヶ国・20,000社以上で利用されている高機能ツール。日本法人「Wrike Japan株式会社」によるサポート体制も整っています。

特徴

  • 業界最高水準のガントチャート機能(クリティカルパス、ベースライン管理)
  • Microsoft Teamsとの深い統合(Teams内でWrikeが完結)
  • 400以上の外部サービスと連携可能
     

導入企業例:清水建設、ビデオマーケット、HENNGE

7. Notion(ノーション)– オールインワンの革新的ワークスペース

世界で数百万人が利用する、ドキュメントとタスク管理を融合させた新世代ツール。2022年に日本語版を正式リリースし、国内でも急速に普及しています。

特徴

  • ドキュメント、データベース、タスク管理を1つのプラットフォームで実現
  • 最大10階層までのタスク構造化が可能
  • AI機能による文章作成・要約支援
     

導入企業例:トヨタ自動車、大阪ガス、サイバーエージェント、GMOペパボ

8. Redmine(レッドマイン)– 自由度No.1のオープンソース

オープンソースのプロジェクト管理ツールとして、世界中で愛用されています。国内では7,000社以上がクラウド版のLychee Redmineを利用。

特徴

  • ライセンス費用無料(OSS版)
  • プラグインによる無限のカスタマイズ可能性
  • チケット管理とWiki機能の充実
     

導入企業例:東京証券取引所、住友重機械工業、JALインフォテック

9. Jooto(ジョートー)– 初心者にも優しい国産ツール

株式会社PR TIMESが提供する、利用ユーザー数40万人以上の国産ツール。シンプルさと使いやすさが評価されています。

特徴

  • 付箋を貼る感覚の直感的なタスク管理
  • ガントチャートと進捗管理機能を標準装備
  • ChatworkやSlackとの連携対応
     

導入企業例:スタートアップから中小企業まで幅広く利用

10. Smartsheet(スマートシート)– Excelユーザーに最適

表計算ソフトのような見た目で、高度なプロジェクト管理機能を提供。建設業や製造業など、大規模プロジェクトでの実績が豊富です。

特徴

  • Excelライクな操作性で導入ハードルが低い
  • 高度なパス分析機能(クリティカルパス、サマリーパス、ドライビングパス)
  • 豊富なテンプレートで素早く運用開始
     

導入企業例:鴻池運輸、ユーラスエナジー、大手ゼネコン・製薬会社

主要ツールの機能・料金比較表

以下、各ツールの主要機能と料金体系を一覧にまとめました。

サービス名ガントチャートタスク管理チャット連携無料プラン最安有料プラン(月額)特徴
Backlog○(かんばん)Slack対応×2,970円(30ユーザーまで)ユーザー数無制限プランあり
Asana○(タイムライン)○(複数ビュー)Slack/Teams○(10名まで)1,475円/ユーザー自動化機能が強力
monday.com○(カスタマイズ自在)Slack/Teams○(2名まで)約1,300円/ユーザービジュアル重視のUI
Jira△(プラグイン要)○(開発特化)Slack/Teams○(10名まで)990円/ユーザーアジャイル開発に最適
Trello△(Power-Up要)○(カンバン)Slack/Teams5ドル/ユーザー極めてシンプル
Wrike◎(高機能)Teams連携強力○(機能制限)10ドル/ユーザーエンタープライズ向け
Notion○(タイムライン)○(DB連携)Slack対応○(個人利用)1,650円/ユーザーオールインワン型
Redmine○(チケット)プラグイン要○(OSS版)10,000円/月〜(クラウド版)カスタマイズ自在
Jooto○(付箋UI)Slack/Chatwork○(4名まで)550円/ユーザー初心者にも優しい
Smartsheet◎(Excel風)Teams対応×1,200円/ユーザー大規模PJ向け

※◎は特に優れた機能、○は標準的な機能、△は限定的または追加設定が必要

ツール選定の3つのポイント

1. プロジェクトの規模と複雑さ

大規模・複雑なプロジェクト

  • Wrike、Smartsheetがおすすめ
  • クリティカルパス分析、ベースライン管理など高度な機能が必要

中小規模・シンプルなプロジェクト

  • Backlog、Jooto、Trelloが最適
  • 使いやすさとコストパフォーマンスを重視

2. チームの特性

開発チーム中心

  • Jira一択(アジャイル開発に最適化)
  • 次点でBacklog(非エンジニアも含む場合)

非エンジニア中心

  • Asana、monday.comを推奨
  • 直感的なUIで学習コストが低い

3. 導入方法

ボトムアップ(現場主導)

  • 無料プランがあるAsana、Trello、Notionから開始
  • 小さく始めて成功体験を積み重ねる

トップダウン(経営主導)

  • Wrike、Smartsheet、monday.comを検討
  • 全社展開を前提とした包括的なソリューション

企業タイプ別おすすめツール

スタートアップ・ベンチャー企業

推奨:Notion または Asana

理由:

  • 少人数でも無料で始められる
  • ドキュメント管理とタスク管理を統合できる
  • 成長に合わせて機能を拡張可能

中堅・中小企業

推奨:Backlog または Jooto

理由:

  • 日本語サポートが充実
  • ユーザー数課金ではないプランでコスト管理しやすい
  • ITに詳しくなくても導入可能

大企業・エンタープライズ

推奨:Wrike または monday.com

理由:

  • 部門横断的な大規模プロジェクトに対応
  • 高度なセキュリティとガバナンス機能
  • 豊富な自動化オプション

導入成功事例から学ぶ

LIXILの事例(monday.com導入)

課題:Excelでの属人的な管理により、情報共有に時間がかかっていた

結果

  • 年間4,877時間の工数削減
  • プロジェクトの可視化により意思決定スピードが向上

大阪ガスの事例(Notion導入)

課題:部門間での情報のサイロ化

結果

  • 月間2,000時間の工数削減
  • 社内Wikiとプロジェクト管理を統合し、情報アクセスが劇的に改善

まとめ:あなたの組織に最適なツールを選ぶために

プロジェクト管理ツールの選定は、単なるIT投資ではありません。組織の働き方を変革し、競争力を高める戦略的な意思決定です。

選定のステップ

  1. 現状分析:今抱えている課題を明確化
  2. 要件定義:必須機能と予算を整理
  3. トライアル:2〜3つのツールを実際に試用
  4. 段階的導入:小さなチームから始めて徐々に展開
      

多くのツールが無料プランやトライアルを提供しています。まずは気軽に試してみることから始めてはいかがでしょうか。

プロジェクト管理の効率化は、残業時間の削減、チームの士気向上、そして最終的には企業の成長につながります。この記事が、あなたの組織に最適なツール選びの一助となれば幸いです。
 


 
筆者紹介中元鈴香
BtoB領域に特化したライター。5年以上にわたり、SaaS、IT、人材、コンサル業界のコンテンツ設計とライティングに従事。上場企業のオウンドメディア立ち上げや、中小企業のSEO内製化支援も多数経験。

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