――今回はフォロワー12万1,000人(編注:2022年12月時点)を誇る「企業分析ハック」さんの登場です!よろしくお願いします!
企業分析ハックさん: よろしくお願いします!
――まず、企業分析ハックってどんなアカウントなんですか?
企業分析ハックさん: そうですね、名前の通り企業分析をメインで行っています。企業の歴史、あるいは経営戦略やビジネスモデルをわかりやすく説明する、という感じです。
――企業分析ハックさんと言えば「図解」というイメージもありますけれど。
企業分析ハックさん: 確かに、図解にはかなり力を入れてます。1つのツイートを作るのに2〜3時間かけることもありますね。
――そんなに!でも、だからこそ多くの方に響くツイートになるんでしょうね。ちなみに、そもそもどうして企業分析をコンテンツにしたんですか?
企業分析ハックさん: 一言で言えば好きなんですよねえ(笑)。情報収集して分析して、っていう過程がとにかく好きで。Twitterを始める前から、上場企業の決算書を読み漁ったりしてましたから。
――なるほど〜。それで企業分析の力が自然に身についていったと。
企業分析ハックさん: そういうことなんでしょうね。ビジネス系の記事や書籍もたくさん読みますし、誰に頼まれたわけでもないのに海外スタートアップの事例を調べたりとか。そういう蓄積が活きているとは思います。
――ちなみに企業分析ハックさんの「お仕事」って?
企業分析ハックさん: 基本的にはコンサルタント業になりますかね。マーケティングアドバイザー、なんて名乗ったりもします。いずれにせよ、経営者さんの相談に乗ったりアドバイスをしたりというのがメインですね。
――なるほど。でも、お名前やお顔は公開されてないんですよね。
企業分析ハックさん: ああ、実際にお仕事で関わる場合は名前も顔も出しますよ。クライアントさんからは普通に名前で呼ばれます(笑)。
――そうなんですね!では逆にTwitterでそれらを明かさない理由はなんなのでしょう。
企業分析ハックさん: うーん、単純に、このアカウントの価値は発信情報自体にあるので、私の肩書や個人情報はむしろノイズになるんじゃないかなと思ったんですよね。
だから別に顔出しに抵抗があるわけじゃないんです。メリットや必要性を感じれば今後は出していくかもしれません。
――そういえば、Voicyで「声」は出してますもんね。
企業分析ハックさん: そうなんですよ。フォロワーさんの増加に伴って、企業分析ハックのあり方もどんどん変わってきてます。そのうちYouTubeに出演するようなこともあるかもしれません。
――なるほど〜。ちなみに、これまでの経歴なんかも聞いていいんでしょうか。
企業分析ハックさん: ネットで公開している範囲で言うと、コンサル業界出身で、その後スタートアップ起業して売却、ベンチャー経営を渡り歩いて今に至るという感じです。
――決算書や本を読み解くだけじゃなく、実際のビジネスでもガシガシに実践されてきたと。
企業分析ハックさん: そうですねえ。確かに、自分の会社の立ち上げのときも、競合の分析とか徹底的にやってましたもんね(笑)。当事者の視点でアドバイスできるのは確かに強いかもしれません。
――ではここからは、ソーシャルセリングについてお聞きしたいんですが、Twitterを始めたのはいつ頃なんですか?
企業分析ハックさん: 2年くらい前ですかね。2020年です。
――そのタイミングだったのはどうしてだったんでしょう。Twitter自体はずっとあったわけですけど。
企業分析ハックさん: もちろんTwitterは登場したときから注目してましたし、頻繁にツイートはしなかったですがよく見ていました。でもTwitterって最初はごく個人的なつぶやきがメインでしたよね。「電車なう」みたいな。
――そうでしたね!懐かしい(笑)。
企業分析ハックさん: でも3〜4年くらい前から、ビジネス利用が明らかに増え始めたんですよね。最初は有名人が商品をPRするみたいなところから始まって、だんだん企業が公式アカウントを作って発信するようになって……
――ああ、確かに。企業アカウントの“中の人”という言い方も流行りましたね。
企業分析ハックさん: そうそう。そのうち経営者が採用目的などでアカウントを作ってTwitter上で発信するようになった。それを目の当たりにしたときに、これはもうマーケの手法として無視できなくなってきたなと。
――なるほど。でも、企業分析ハックさんがTwitter活動を始めたのは2年前なんですよね。少しタイムラグがあるような。
企業分析ハックさん: 仰る通りです。理由は2つあって。
1つは、ビジネス系のツイートが増えていたとはいえ、僕が得意なテーマは結構マニアックでニッチなものなので、もう少し機が熟すのを待った方がいいなと思ったんですね。より広いビジネス人材がTwitterを使い始めるのを待っていたと言うか。
――ふむふむ。もう1つは?
企業分析ハックさん: やはりコロナ禍です。
コロナでビジネスの世界も激変しましたよね。特徴的なところで言えば、オンライン会議が恐ろしいスピードで浸透した。あっという間に、オフィスに出社せず、あるいは営業先に行かず会議するのが当たり前になったわけです。
――確かに、今じゃ当たり前ですけど、コロナ前はほとんど聞かなかったですよね。
企業分析ハックさん: ですよね。そういう変化の中で在宅勤務も増え、要するに「SNSで情報を得る人」「SNSでビジネスを学ぼうとする人」が爆発的に増えるだろうと考えたんです。
――なるほど!
企業分析ハックさん: そのタイミングでTwitterアカウントを作って、企業分析ハックとして活動を始めた感じです。
まあ、そう言うとすごく戦略的だったと思われがちですけど、僕もオンライン中心になって空き時間ができた、っていう単純な理由もあったりします(笑)。
――なるほど(笑)。ちなみにソーシャルセリング的な観点で言うと、Twitter経由でどれくらいアプローチがあるんですか?
企業分析ハックさん: そうですね、1日3〜4件はDMが来ますね。
――えっ、毎日3〜4件ってことですか!? それ、どんな内容なんですか?
企業分析ハックさん: いろいろですが、基本的には「マーケティングを手伝って欲しい」という話です。
この1年ぐらいは、BtoB企業のSNS活用の相談が多いですね。それこそTwitterを使ったセールスとか。
――なるほど、まさにソーシャルセリング案件ってことですね。
企業分析ハックさん: そうですね。基本的には商品やサービスの販促目的ものものです。
あとは採用活動に使いたいという相談も多いかな。
――確かにTwitterで採用活動してる企業増えましたよね。ああいうのってうまくいくものですか?
企業分析ハックさん: すごくうまくいっているところも、全然ダメなところもあるでしょうね。
これ結構重要なところなんですが、PRにしろ採用にしろ、フォロワーが10万人いても まったく反響取れないアカウントってあるんですよ。
逆にフォロワー5,000人だけどめちゃくちゃ成果が出ているアカウントもあります。
――へええ、そうなんですね。それは何が違うんですか?
企業分析ハックさん: 一概には言えませんが、個人的には「ターゲット設定」と「コンテンツのディープさ」が鍵だと思っています。
いかにターゲットを絞って、そこにディープなコンテンツを発信していけるか。そしてそのディープなコンテンツに反応してくれる人と、いかに深く交流していけるか。
これが従来の「ソーシャルマーケティング」と「ソーシャルセリング」との大きな違いだと思っています。
――なるほど、説得力あります。では最後に、今後のSNS活用についてお聞きしたいのですが。
企業分析ハックさん: そうですね。TwitterもVoicyも私一人からの発信ですが、今後はいろいろな人とコラボしていこうかなと思っています。一緒に生配信したり、さっきもチラッと言いましたが、誰かのYouTubeチャンネルにゲスト出演したり。
――すごく面白そうです!ニーズもありそう。
企業分析ハックさん: ですよね。あとはやっぱり、新しいSNSに挑戦してみたいかな。TikTokとか。
――TikTok!ちょっと意外です。ビジネス人材というより、学生さんなどの若いユーザーが多そうですけれど。
企業分析ハックさん: 実は、若い人向けのビジネス教育もしていきたいんですよ。Twitterのプロフィールに「新しいビジネスの教科書を作る」と書いているのもそういうことで。
私のコンテンツが若い人の「ビジネスの教科書」になったらいいなと、そんな風に思っているので。
――いいですね!素敵です。本日はありがとうございました!
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