こんにちは。BtoB領域のライターをしている中元鈴香です。
最近、私の周りでも「情報収集はXが中心」という声をよく聞くようになりました。朝の通勤電車でタイムラインをチェックして、気になるビジネスニュースや経営者の発言をキャッチアップする。そんな習慣が、もはや当たり前になっていますよね。
でも、フォローするアカウントが多すぎて、どれを優先的にチェックすればいいか迷っていませんか?
今回は、2025年12月時点で影響力のある日本のビジネス系Xアカウントトップ20を、フォロワー数とエンゲージメントの両面から徹底分析しました。「この人をフォローしておけば、ビジネストレンドを見逃さない」という視点で厳選しています。
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日本のX利用者は月間4,500万人を超え、世界的に見ても人口比での普及率はトップクラスです。特にビジネス分野では、LinkedInよりもXが情報交換の主戦場となっています。
企業の公式発表より先に、経営者本人がXで方針を明かす。投資家が市況をリアルタイムで解説する。起業家が試行錯誤のプロセスを共有する。こうした「生の情報」にアクセスできる点が、Xの最大の魅力。
30代〜40代のビジネスパーソンにとって、キャリアアップや資産形成、新しい働き方のヒントを得るために、質の高いアカウントをフォローすることは、もはや必須のビジネススキルといえるでしょう。
今回選定した20名を、発信内容と影響力の特性から5つのカテゴリーに分類しました。
【カテゴリー別アカウント数】

それでは、各カテゴリーごとに詳しく見ていきましょう。
元ZOZO代表で、現在は宇宙旅行プロジェクト「dearMoon」や現金配布企画で知られています。「お金配り」という手法は、フォロワー獲得のマーケティング戦略として注目されました。
彼の発信は、新規事業への初期ユーザー獲得という明確な目的を持っています。kifutownやARIGATOなど、立ち上げるサービスへの導線として、X上の影響力を最大限に活用している点が特徴的です。
ライブドア元社長で、現在はロケット開発やWAGYUMAFIA、小麦の奴隷など多角的に事業を展開しています。
堀江さんの強みは圧倒的な更新頻度。気になったニュースを即座にコメントし、フォロワーは彼をフォローするだけで「ホリエモン視点」で時事ネタを把握できます。この膨大な無料情報が、有料メルマガやオンラインサロン(HIU)への導線として機能しています。
「電話をしてくるな」「手取り14万は自己責任」といった発言は賛否両論を呼びますが、多くのビジネスパーソンが言いたくても言えない「本音」を代弁している側面があります。
2ちゃんねる創設者で、現在はパリを拠点に活動。YouTubeの切り抜き動画とXでの発信が相乗効果を生んでいます。
彼の特徴は、感情論を排した「論破」スタイルです。複雑な社会問題をシンプルに解読するツールとして、特に若年層から支持されています。「頑張らなくていい」「コスパ重視」といったメッセージは、上昇志向に疲れた世代に響いています。
ソフトバンクグループ創業者。投稿頻度は低いものの、一言が市場や政策に影響を与える存在です。
AI革命やシンギュラリティに関する壮大なビジョンは、目先のノウハウに終始しがちなタイムラインで、視座を引き上げる役割を果たしています。質と希少性で勝負する戦略が、神話的な権威を生み出しています。
楽天グループ代表。楽天モバイルや楽天市場の最新情報、プロスポーツに関する投稿が中心です。英語での発信も多く、グローバルな視点を感じさせます。
累計利益100億円を達成した著名個人投資家。株式デイトレードの売買報告や相場観を日々投稿しています。
「個人投資家の代表格」として、デイトレーダーから投資初心者まで幅広く支持されています。実際の投資経験に基づく市場解説は、投資クラスタでフォロー必須の存在です。
元日本経済新聞記者の経済ジャーナリスト。日々の経済ニュースを速報性高く噛み砕いて解説しています。
複雑な金融政策や市場動向を、親しみやすい図解(通称「後藤チャート」)と平易な言葉で説明する手法が特徴的です。マスメディアに対する信頼低下と質の高い経済情報への需要の高まりを象徴する存在といえます。
テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のメインキャスター。放送内容の告知や裏話、取材先の写真を共有しています。
経営者や投資家を含むビジネスニュース視聴者から信頼されており、WBS視聴者やMBA学生にも人気のアカウントです。
「経済的自由(FIRE)」を達成するための知識を体系化して発信。YouTube登録者は200万人を超えています。
保険の見直し、副業の始め方、投資信託の選び方など、ファイナンシャルプランナーが有料で提供するレベルの情報を図解付きで無償公開しています。この「GIVE」の精神が信頼を生み、有料コミュニティ「リベシティ」への自然な導線を作っています。
かつて企業が担っていた福利厚生やキャリア形成が機能不全に陥る中、リベ大は現代の互助会のような役割を果たしています。
米国株投資に関する情報発信が中心の投資系ブロガー・YouTuber。米国の景気指標や企業決算を分かりやすく解説し、長期投資の重要性を説いています。
YouTube「バフェット太郎の投資チャンネル」は登録者数50万人を超え、20〜40代の兼業投資家層に特に支持されています。
サイバーエージェント社長。AbemaTVなどの事業進捗や、Mリーグチェアマンとしてのエンタメ事業に関する発信が中心です。
ITスタートアップ業界の起業家や若手経営者に人気で、デジタルメディアやエンタメ業界を志向するビジネスパーソンからの支持が厚いです。
KADOKAWA取締役、ドワンゴ社長、近畿大学教授など多彩な肩書きを持つ実業家。IT業界の政策提言やデジタル化に関するコメントが特徴です。
元々携帯電話の「iモード」立ち上げに関わった経歴から、通信・メディア業界のフォロワーが多く、デジタル政策に関心を持つ層にフォローされています。
GMOインターネットグループ代表。パイロット免許やDJ、ワインなど趣味にも触れつつ、仕事観や人生観を発信しています。
経営者としてのライフスタイルが注目されており、趣味や自己研鑽に積極的な姿勢に共感するビジネスリーダー志望の若手から支持されています。
ITジャーナリストとして、最新ガジェットやITトレンド、Apple関連の速報などテック業界情報を幅広く発信しています。
開発者会議の現地レポートやスタートアップ取材報告も多く、Appleファンやスタートアップ関係者にとって欠かせない情報源となっています。
元ライブドア・LINE執行役員のマーケター。SNSマーケティングやビジネス論に関する刺激的な発言で知られています。
「会社は使い倒すもの」「いつでも辞められる実力をつけろ」というアグレッシブな主張は、安定志向の強い日本社会に衝撃を与えました。広告・マーケティング業界のプロや意識高い系ビジネスパーソンにフォロワーが多いです。
作家・経済評論家として、国内外の経済ニュースや金融政策についてコメントを発信しています。企業経営も本業としており、経営者目線での政治・経済批評が特徴です。
中国出身の経営評論家。日本で起業し上場を果たした経験を持ち、中国と日本双方の視点から社会問題や経営課題を論じています。
外国人経営者ならではの視点がユニークで、日本のビジネス環境に危機感を持つビジネスパーソンや経済評論好きのフォロワーが注目しています。
メルカリ創業者・CEO。フリマアプリ「メルカリ」に関連する話題やスタートアップの成長に関する発信が中心です。
スタートアップ業界の関係者や起業家志望の若者に人気があり、日本発ユニコーン企業の動向を追いたい人々にフォローされています。
株式会社サニーサイドアップグループ代表取締役。自称「目玉焼社長」として、広報・PR業界の話題やキャンペーン情報を発信しています。
女性起業家を志す層やスポーツビジネス関係者からの支持が厚く、PRノウハウや企業ブランディングに関心のあるユーザーに人気です。
慶應義塾大学大学院教授、元経産官僚。政策提言やマクロ経済の分析を行っています。アカデミアと実務、エンタメを横断する視点が特徴です。
各カテゴリーの特徴を、エンゲージメントの質とマネタイズ構造から分析してみました。


最後に、キャリアステージや関心領域別におすすめのアカウントをまとめました。

今回分析した20名のアカウントは、単なる情報発信者ではありません。膨大な情報の中から重要なシグナルを選別し、独自の視点で意味付けを行う「キュレーター」としての役割を果たしています。
特に注目すべきは、完璧でない姿や試行錯誤のプロセスをさらけ出すことで、フォロワーとの信頼関係を構築している点です。これは「応援消費」や「プロセス・エコノミー」と呼ばれ、AIが生成する完璧だが冷徹なコンテンツに対するカウンターとして、今後さらに重要性を増すでしょう。
30代〜40代のビジネスパーソンにとって、これらのアカウントをフォローすることは、キャリア形成や資産形成の重要な情報源になります。あなたの関心や目的に合わせて、まずは3〜5アカウントをフォローしてみてはいかがでしょうか。
情報過多の時代だからこそ、「誰から聞くか」が重要です。質の高いアカウントをフォローして、あなたのビジネスライフをアップデートしていきましょう。
この記事を書いたひと
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