――本日はマイノリティがサポートさせていただいている株式会社HQより、村田さんと赤司さんにお話をお聞きします。よろしくお願いします!
村田さん:よろしくお願いします!緊張するなあ(笑)。
赤司さん:本当ですね(笑)。よろしくお願いします。
――株式会社HQといえば、リモートワーク支援サービスの「リモートHQ」でお馴染みですが、お二人はそれぞれ何を担当されているんでしょう。
村田さん:私はセールスを担当しています。最近はメンバーも増えてきたので、いわゆるオンボーディングの仕組みづくりもやってたりします。
赤司さん:私はマーケティングを担当させてもらっています。今年3月に入社しました。
――ありがとうございます。村田さんは創業期からのメンバーということですが、代表の坂本さんとはもともと面識があったんですか?
村田さん:ええ、以前同じ会社に勤めていました。もっとも彼はCFOというすごい立場だったので、いわゆる同僚って感じでもなかったんですけど(笑)。
――そうだったんですね。村田さんは前職でも営業だったんですか?
村田さん:基本的にはずっと法人営業畑です。人材系の提案や、SNSマーケティング、Webメディアなどいろいろやりましたね。そうやって20代を営業に捧げまして(笑)、ある程度「やりきった感」を得たので、別の業務もやってみようと転職したんです。
――それが坂本さんのいらっしゃった会社ですか?
村田さん:そうそう。教育や福祉関連の事業をやっている会社で、そこではお子様向け教室のマネジメントをしたり、ネットメディアなどの新規事業部署でsalesチームの起ち上げに関わったり。
――なるほど。営業以外のお仕事をあれこれ体験したと。
村田さん:そうなんですけど、メディアもできた、新規事業もできた、じゃあマネタイズに舵を切ろうかっていうタイミングで、「なんかマネージャーってもともと営業だったらしいよ」と声がかかり(笑)。気付いたら営業部門にいて、ガンガン営業してました。
――やっぱり戻ってきたと(笑)。
村田さん:そうそう(笑)。最終的には営業チームの起ち上げまでやってましたから、やっぱり縁があるんでしょうねぇ。
――一方の赤司さんはマーケティングの人ですよね。
赤司さん:ええ、私はずっとマーケティング畑ですね。キャリアの大半はベネッセコーポレーションで、こどもちゃれんじや進研ゼミのマーケティングを10年以上やってました。
――あ、どちらも知ってます! でも両方ともtoC商材ですね。
赤司さん:そうです。基本的に私はtoCのマーケしかやったことなかったんですけど、ある時「ちょっと他の世界も見てみたいな」と。それでtoB事業をやってるスタートアップに飛び込みました。
――へぇ、それはいつ頃ですか?
赤司さん:2021年です。最初はSaaSの会社で、そこからVertical SaaSの会社に移って。そして現在に至る感じです。HQがスタートアップ3社目になります。
――なるほど。HQにジョインされた経緯は?
赤司さん:私には2人の子どもがいるんですが、これまで家庭と仕事との関係にけっこう苦労してきたんですよね。子育ての立ち上がり期、手がかかる時期に、会社からも割とマッチョな働き方を求められてしまったり。
――なるほど。
赤司さん:両立に苦しみ、一度会社員を辞めてフリーランスのマーケターもしてみたんです。でもやはり、事業成長にコミットしてチームで働くことが好きだと改めて気がつきました。それで、ワークライフバランスを取りつつインハウスのマーケターとして活躍できる場を探して今に至ります。
――それでたどり着いたのがHQだった。
赤司さん:そうです。「リモートHQ」って、もちろん直接的にはリモートワーク支援のサービスなんですが、実はその先の<より快適に、生産性高く働けるための環境づくり>を支援してくれています。まさに私自身が求めていたことでもあるので、その点でもぴったりだなぁと。
――なるほど、説得力あります。ちょうどプロダクトの話が出たので、あらためて「リモートHQ」についてご説明いただけますか?
村田さん:社員一人ひとりに最適な在宅環境整備をサポートする日本初のシステムです。具体的には、電気・ネット / 書籍代を非課税で法人負担できたり、リモートワークで必要なデスクや椅子、パソコン、キーボードやマウスといった機器を、社員さん自身が選んでレンタルできるサービスです。
――ありそうでなかったサービスですよね。聞くところによると、アーロンチェアとかHHKBキーボードとか、エンジニアやクリエイター憧れの商品も借りれるんだとか。
村田さん:そうなんですよ! 個人で購入するにはちょっと勇気のいるそういう商品が、かなりお得にレンタルいただけます。
――レンタル費は社員さん個人が支払うんですか?
村田さん:いえ、この「リモートHQ」は、社員さんに加入いただくものじゃないんです。福利厚生の一環として企業さんに契約いただきます。しかもその予算には、今までも支払っていた在宅手当、いわゆる「リモート手当」を充てることができるようになっていて。
――つまり、今まで社員さんに支給していた在宅手当を、このサービスの利用料に充てるということですね。
村田さん:そういうことです。というのも、在宅手当って運用がすごく難しくて。そもそも会社側としては「在宅勤務してもらうから、電気代、ネット費用の補助、自宅での労働環境を整えてね」っていう意味で支給するわけですよね。
――そうですよね。月5,000円とか、月1万円とか。
赤司さん:しかし現実的に、自宅の環境投資をするかどうかは、従業員本人の裁量になってしまうケースが多いんです。結果、せっかく毎月手当を支給しているのに、それがまったく環境投資に使われていない、ということが起こってしまう。
村田さん:ある調査では、リモートワークをしている社員さんの50〜70%くらいは、手当を環境投資にまったく使っていないという結果が出ました。つまり、オフィスのような整った環境ではなく、ダイニングテーブルとかこたつとか、あるいはソファや座椅子とかで仕事をしていたわけです。
――なるほど。それは会社としても複雑ですよね。「せっかく手当を出してるのに」って。
村田さん:そうなんですよ。でも、なかなか対策が打てないんですよね。オフィス勤務が当然だった時代は、皆が同じオフィスに出勤するわけですから、そこの環境さえ整えておけばよかった。でもそれぞれの自宅での勤務になると、100人いたら100通りの環境があるわけで。
――そうか、それを全部会社が介入してやるのは大変ですもんね。
赤司さん:そこに「リモートHQ」を介在させることで、100人がそれぞれ、自分に合った環境整備ができるようになるんです。
――サービスサイトを見ながら、「この椅子がいいな。このモニターにしたいな」と選べるわけですね。
村田さん:まさにそういうことです。在宅手当を現金で支給していた時は、それが何に使われたのか会社は把握できなかった。でもリモートHQは電気代、ネット費用の経費精算、機器レンタル用のポイントとして支給するので、在宅環境に必要な環境整備に利用されます。
――なるほど。「手当を支給しても何に使われているかわからない」という課題が一気に解決しますね。
村田さん:そうなんです。一方で、それで社員さんに不満が出るかと言うと、むしろすごく評判がよくて。先ほど出たアーロンチェアなどもそうですが、すごくいい商品が無料(会社が支給してくれるポイント)で使えるわけで。
――なるほど、会社にとっても社員にとってもいい制度だと。……でも人によっては「何を選んだらいいかわからない」って人もいそうですけど。
赤司さん:実は弊社では、そういった方の相談に乗るコンシェルジュを置いてるんです。一人ひとりの業務内容やご自宅の状況をヒアリングして、「この商品を入れると生産性が上がりますよ」と具体的にアドバイスさせてもらうんです。
――へえ! 至れり尽くせりですね。そりゃ社員さんも使いますよ。
村田さん:ローンチから1年半程度ですが、おかげさまで本当に高い評価をいただけていて。導入企業様の利用率は8~9割程度で福利厚生の利用率としてはかなり高いです。
――とっても高いですね!
村田さん:普通、福利厚生のサービスって、よく使われているものでも20%くらいなんです。そこでそんな数字が出たものだから、導入を決めた担当者さんは会社の記念パーティで大々的に表彰されたらしい(笑)。
――すごいなあ。しかも、それで社員さんたちの生産性が上がり、結果、業績もよくなると。
村田さん:まさに仰るとおりで、そういう意味では福利厚生というより投資に近いんですよね。ですから在宅手当はそのままに、アドオンの予算で契約いただく企業さんもありますね。
赤司さん:私たちとしても「生産性が上がる活用方法」をしっかりレクチャーしていきます。従業員満足度向上のためだけではなく、しっかり業績も上げましょう、というスタンスです。
――素晴らしいですね。そんなHQさんは新たなプロダクトの開発をされているそうで。
赤司さん:2024年春の正式ローンチを目指して新プロダクトを開発しています。リモートワーク支援にとどまらない、次世代型福利厚生を提供できるサービスになります。
村田さん:私たちにとって、リモートワーク支援は戦略的な起点に過ぎません。創業時からのビジョンである「福利厚生産業の変革」に向けて、着々と準備を進めています。ご期待ください!
――ではここからは、マイノリティとのつながりについてお聞きしたいと思います。もともとのキッカケは何だったのでしょう。
村田さん:マイノリティさんには昨年の冬から支援いただいていますが、ちょうどその頃って、チームも拡大していろいろ整えないといけないし、でもそれぞれやることがたくさんあってどうしよう、みたいな時期で。トータルに支援してくださる方を探していたところだったんです。
――マイノリティのことはその時点でご存知だったんでしょうか。
村田さん:代表の坂本と柳澤さんはTwitterでやりとりしてましたね。私自身も柳澤さんのツイートは拝見していて、「ああ、めちゃくちゃサポートしてくれそう!」って思ったのを覚えてます(笑)。
――なるほど(笑)。具体的にどのような支援をさせていただいたんでしょう。
村田さん:1つは冒頭にも少し触れたオンボーディングですよね。4月に新入社員が入ってくるっていうタイミングで、私自身も研修用の資料を集めたりはしてたんですけど……でも実際、何をどう具体的に進めればいいのかはわからなくて。それで柳澤さんに泣きつきました(笑)。
――柳澤の対応はいかがでした?
村田さん:いやもう、すごかったです。状況をすぐに理解してくれて、まずはこれとこれ、次はこれとこれ、ここは資料あるんでこれ使ってください、スケジュールはこんな感じです、みたいな(笑)。おかげで新入社員の受け入れ態勢がみるみる整っていって。
赤司さん:途中からジョインした身からすると、よくわかります。私もこれまで何社か経験してきましたけど、こんなにオンボーディングのプログラムが整っているところはなかったです。創業からの数年でここまで用意できてるなんて素晴らしいと感じました。
――なるほど。マーケ関連の支援はいかがでしたか?
赤司さん:マーケティングは私が入ったタイミングから本格的に着手しました。HubSpot上で数字をしっかり管理できるようダッシュボードの構築をして、きちんとモニタリングできる体制を作っていきました。
――ざっくりしたコンサルではなく、かなり具体的な関わり方だったと。
赤司さん:仰るとおりです。例えばパイプラインの更新の仕方とか、それを裏でどう動かすかの自動化ワークフローとか、細かい設計から、運用サポートまで手を動かしてくださいました。
Hubspotの使い方は知っていても、いちから構築するのは本当に胆力が必要なことなので、私が一人でやってたらいったいどれくらい時間がかかっただろうっていう(笑)。
私自身も当たり前に使っていたシステムの構築方法を改めて確認でき勉強になりました。
――それはよかったです。
村田さん:セールスの面でもかなりがっつりサポートいただいてます。エンタープライズ向けのPRをしっかりやっていこうとなった時も、その当たり先のリストを一緒に精査してもらったり。そのあたりの優先順位付けはやっぱり私たちだけじゃできなかったです。
オンボーディングからマーケからセールスまで、本当に幅広く支援いただいて、本当にありがたく思ってます。
――ありがとうございます。そういって頂けると嬉しいです!今後とも宜しくお願いします。
お二人:よろしくお願いします!